落語×カタルタ

ユーザーの方が動画を作ってくださいました。面白くてビビビッと触発されましたので、記事にしてご紹介します。


カタルタと落語の組み合わせでカタルタラクゴ。組み合わせ自体が新鮮で、何より楽しげです。面白がろうとするマインドが眩しいです。しかし、「面白がる」なんて強いられて成り立つものでもありません。それだけで十分貴重だというのに、立ち上がった好奇心そのままにチャレンジし、動画編集までしてしまう。その素晴らしい行動力に敬意を表し、僕は拍手を贈るほかなしです。


ムービーのいたるところで見られるのですが、困ったり、腕前を発揮したり、ポイントポイントで周囲が湧いてるあたり、語り手さんの愛されっぷりがうかがえます。


試みの細部にもう少し顔を近づけてみましょう。 使い方自体に目を向ければ、基本のストーリーを据えた上で、カタルタを用いて積極的にそこから逸れる、といった具合に遊んでいらっしゃいます。以前、鎌倉でも見受けられた使い方です。


好んで逸らして必死で戻す様子が滑稽で、やろうとする人たちの遊ぼうとするマインドが如実に表れます。日常でも話が本題から逸れる場面はよくありますが、どう逸れてもグッと戻す訓練や、主題は逸らさないまま話題の裾野を広げる訓練にもなりそうです。


ただ、今回はなんといっても基本が落語です。まず落語をやるところからスタートしなければなりません。頭がものすごい速さで回転していそうです。カタルタをめくったところでいくつの選択肢を思いつき、どのような判断でそのうち一つを選んだのか、その思考のログを図解して解説を聞いてみたくなります。


さて、僕にしてみれば、この動画をきっかけとして名人が演じる同じ噺を他に2つ聴きましたし、落語に触れるよい機会になりました。逆に落語への興味を入り口にしてカタルタに関心を持ってくださった方もいらっしゃるかもしれません。


つくづく可能性を感じる動画です。


そしてよくよく考えれば、僕にできることは拍手を贈ることだけではありません。


カタルタアワードを贈ることにしましょう。これを機会に創設します。

決定!


というわけで、これから1ヶ月に1人なのか半期に1人なのか現時点では分かりませんが、ひっそりと贈っていくことにします。カタルタアワード。


カタルタラクゴ制作チームのみなさま、初めてのカタルタアワード、受賞おめでとうございます。