おかげさまで7周年を迎えました。

「20代はドブに捨てた」とその昔、友人が言った。しかし、それはまさに僕のための言葉だった。馬鹿みたいに堂々巡りを繰り返し、何度もなぞった思考をある日、別様に組み替えたのがカタルタだ。

発売から7年経った。7年前と比べ、変わったこともあれば変わらないこともある。

変わったことで言えば、家族ができた。子はすくすく育ち、ずいぶん多くのことを話せるようになった。そしてこの間、ふいに「お父さんはなんでカタルタの仕事をしてるの?」と尋ねてきた。こういうときはすぐに答えるものだとどこで刷り込まれたのだろうか、うーん、と一息分唸って僕の口から出た言葉は、「正直でありたいから」。確かに。自分で言っておいてなんだが納得した。変わらないことは、それだ。

自分に約束できること、確かな価値を持つこと、人生で大切なこと、どこから考えを進めても、遅かれ早かれカタルタという表現に辿り着いたのではないかと思う。

まだ世の中に需要があるようなので、続けます。8年目もよろしくお願いします。