カタルタを実践の場で活用するために押さえておきたい4つのポイント

今日は単に個人の趣味的な利用ではなく、目的を持った実践の場で使っている人に向けた内容です。

カタルタを囲むテーブルには、大抵の場合、二種類の人が座っています。カタルタをめくらせようとする人と、めくらされる人です。

このめくらせようとする側、即ち実践の場でカタルタを活用しようとする人の中には、上手く使う人もいれば、スベる人もいますし、悪いことには、人をスベらせる人もいます。そんな中で、上手く使えている人というのは、何よりも使いどころの見極めが上手いのではないかと感じます。

カタルタを取り出して、あ、違うな、今じゃないなと思ったらさっと引っ込める。これはオフィシャルで推奨します。そもそも安易に使わない。これもオフィシャルで推奨します。あの日あの時面白かったからといって、今日も面白くなるとは限らない。自分が面白かったからといって、相手も本当に面白かったと決めてかからない。それくらいのフラットな視点で臨む姿勢は、上手な人たちに共通していると思われます。

カタルタを自分だけで使う分には、このあたりの心配はいらないのですが、他人を巻き込んで使う場合には注意が必要です。楽しむだけならまだしも、なにかしらの目的を持ってカタルタを活用する際は、カタルタがしばしば強制性を伴うものであることの認識が必要になってきます。

強制性に鈍感な人を時々目にします。不用意に人を強張らせてしまう。強行してスベらせてしまう。スベらせるだけならまだマシで、不愉快に感じる人、ひどく傷つく人がいてもおかしくありません。使いようによっては、小さな無茶振りが大きな無理強いと受け取られることは十分にありえますので、そこは想像力を働かせるところでしょう。いま目の前にいる人の表情をよく見て、話をよく聞き、場を見極める。不穏なサインは見逃さないようにしたいものです。

ところで、他者との交わりの中でカタルタが上手く使える場面というのはどんな場面でしょうか。パッと思いつくものを並べれば、良好な信頼関係がある場合や、関心を共有している場合、使用に必然性がある場合、目的に切実さがある場合などが挙げられます。

大勢を対象とする場合は、もう少し複雑です。たとえば学校での利用は、社会人が自主的にお金を払ってその場に集まっているようなケースとは違い、モチベーションや関心の程度が放っておいても揃っているとは思えません。早い話が、なんでこんなことやらなくちゃいけないの?といった反応もあるでしょう。

社会人の集まりでも無料の場であったり、イベントのテーマと参加者の関心がズレているような場合は同じようなことが起きえます。カタルタを使うことだけが先に決まっているような場合には特に注意が必要です。

場に目的がある場合、カタルタは手段です。目的と手段を取り違えていないか一考するなら、先ほどのカタルタを上手く使える場面のリストが役に立ちそうです。

  • 良好な信頼関係があるか
  • 関心を共有しているか
  • 使用に必然性があるか
  • 目的に切実さがあるか

全て満たす必要はないでしょう。どれか1つでも当てはまるなら、チャレンジしてみる価値はあると思います。