兵庫の高校での活用事例(1/4)

兵庫県で文化施設(KOBEらぼ♪Polka)を運営し、高校教員理科教員のための実験研修会を主宰されている薄井様より、以前、カタルタを活用した活動をされたというお便りをいただきました。クラス活動にカタルタを活用してみたら「入学3日後には賑やかクラス」が実現した、とのうれしいお知らせでした。

4月から6月半ばのおよそ2ヶ月半の間に書かれた4件のレポートを、ご本人様の許可のもと、当ブログに転載させていただきます。ご厚意に感謝いたします。

当ブログでは、今回、4件を一挙にご紹介するのでなく、数年の時を経た同日に記事をアップすることにしました。季節感はそのままに、数年越しでも損なわれない熱量を感じていただけたらと思います。まとめて読まれたい方は、高校生物 実験教材の広場にアクセス後、メニューかバナーの「掲載実験一覧」をクリックし、「アクティブラーニングの視点から」という見出しをお探しください。そちらに全てのレポートが公開されています。

アイスブレイク、学級作り、文化祭といったキーワードに関心がある方へ特にオススメです。

–(以下転載)–

2015.4.10 今日の1限目、この場で教えていただいた「カタルタ」を使って、自己紹介タイムをやってみました。入学式から3日目です。都合があって、学級役員を昨日、先に決めてしまった経緯もあり、何となくガチガチの緊張感 がほどけつつある感じになっていて、「今さら、延々と『よろしくお願いします』連発を聞くのもピンぼけな感じでしょう?」と言うと、それもそうだな~な雰囲気。上手い具合に乗っかって来てくれました。まずは「清掃班内全制覇」次に「男女別名刺交換会」…で、時間を切ったところで自分が持っているカードの数字を5で割った余りの数によって5つに班分け。これで、野外活動の男女混合班分けが実に自然に完成。そして、この班で「ウソ自己紹介」で盛り上がって、キャラが見えてきたところで、班長や係決め。他者との関わりがちょっと苦手な 生徒も、互いのやりとりの中で周囲が上手く巻き込んで行っていくれている様子もうれしい。

前を向いて静かだった昨日までとは打って変わって、2限目以降、休憩時間が賑やか! あっという間に男女 が自然に話せるようになって、効果は絶大でした。(4組だけ何であんなに明るく自然なの?と他の先生からも。) 私も楽しかったです。

カードをめくったときに出る語を見て、「ええっ、これは難易度高いな。」なんて言いながら文をひねり出している場面があり、何でもかんでも「ちゃうねん」と「けど」と「なので」で日常会話を済ませている彼らには、話す、聞く、どちらの面にも、ちょっとした刺激になったと思います。その時間の後のHRで、少し、単位や履修、修得の話をしたのですが、そのときに「つなぎのことば」を意識して話を聞けば、次に何が出てくるかの予想が立つ、などと、授業で話を聞いたりノートを取ったりするテクの話にも、何となく上手いタイミングで乗っけることができて、面白かったです。

転載元:高校生物 実験教材の広場