今日は、カタルタ・ワーク「名刺交換」を成功させる5つのポイントでお伝えしたポイントに加えて、知っておくとさらに便利なアイデアを4つご紹介します。
そもそも名刺交換ワークとは
名刺の代わりにカタルタを交換して自己紹介を行うワーク。アイスブレイクとして、8人以上の人数でやるのに向いています。
カタルタが何であるかを簡単に体験してもらいつつ、イベント参加者同士の緊張をほぐします。場が一気にあたたまるので、初対面同士の割合の多いイベントやワークショップの最初に行うとよいでしょう。カタルタ・ワーク「名刺交換」
基本的な進め方に軽く触れておくと、「名刺交換」は、2人組になって名刺交換の要領でカタルタ1枚を交換し、手元に来たカタルタを使って、お題の一文の続きを語る、というゲーム感覚のワークです。制限時間内で次々と相手を交代して「名刺交換」を繰り返します。こちらでも確認していただけます。
シンプルながら瞬時に場を温めるカタルタ・ワークということで、ふだんよくイベントや講座で最初にやっていることは、カタルタ・ワーク「名刺交換」を成功させる4つのアイデアでもお伝えした通りです。イベントや講座といっても、なかなか一括りにできるものではないでしょうから、今日ご紹介するアイデアを参考にすることで、場に応じて使い方をカスタマイズできるようになっていただくのが目標です。
アイデア1: 数字とスートをグループ分けに使う。
カタルタはトランプを模していますので、カードの表面には数字とスート(♠♡♢♣)が書かれています。予め数字かスートをテーブルに割り当てておくと、ワーク終了後に各自の手元に残ったカタルタの数字かスートを見て、グループ分けが自動的に行われている状況を作ることができます。イベントの冒頭でアイスブレイクとして「名刺交換」ワークをやるのであれば、若干の興奮を伴いながらも、すーっとメインの時間に入っていけます。もっとも、準備が必要になりますので、参加者の人数と配るカードの枚数に気をつけてください。
アイデア2: 忘れた頃にお題チェンジ
1回目の「名刺交換」を終え、しばし時間を置いてもう一度別のお題でやるとよいケースもあります。たとえば、婚活パーティーのような初対面同士の多いパーティーや、フリートークがメインの懇親会は、「名刺交換」を応用できる場面です。カタルタの交換によって、話す相手がシャッフルされるとともに、話すネタに困っている人を助けたり、フリートークにはずみがつくという効果が見込めます。
具体的には、最初に参加者へカタルタを配り、会の最初から最後まで1枚ずつ持っておいてもらうようにします。最初の交換タイム5分を終えたら、配ったカタルタをポケットに一時しまってもらうよう案内し、フリータイムに入ります。予定されたプログラムで進行したい場合は、たとえば30分から1時間に1度、お題を発表します。柔軟に進行したい場合は、場の状況を見て、グループの組合わせをシャッフルしたり、話題提供したいと思ったときにお題チェンジを宣言します。
このときのお題の内容ですが、やり方の名前が「名刺交換」だからといって、自己紹介である必要もないでしょう。やり方だけ活かして、場のテーマに沿うようなお題の設定を行い、語りのきっかけにするのがよいでしょう。
アイデア3: 自己紹介ではなく、相手について語る。
自分について語るのではなく、知人・友人・隣人たちの持っている才能を教えあうことを、「名刺交換」のお題にすることもできます。事例として、デザインフェスタのオープニングパーティーを以前の記事でご紹介しました。地域の文化が豊かになることを目的に据え、作家やクリエーター、店舗経営者の交流を促す場面で行われたものでした。このように、望む結果から逆算して、場に応じたテーマをお題として設定することが成功のポイントとなります。
ASHサツマデザインクラフトフェア オープニングパーティーで「名刺交換」
アイデア4: 別のワーク後にもう一度同じお題でやる。
「名刺交換」をした後に、別のワークやグループディスカッションなどを挟んで、もう一度同じお題で「名刺交換」を行うことも考えられます。考えを深めるワークの後に2度目の「名刺交換」を行うことは、どれだけ考えが深まったかを実感しやすくし、さらなる発見も呼びこむことでしょう。
以上、カタルタ・ワーク「名刺交換」を応用する4つのアイデアでした。引き続きお手元のカタルタで、楽しく場を活性化してください。
::2015/08/28の記事を一部修正して再掲::